Nursing problems of elderly patients on chronic maintenance hemodialysis (CHD) and assessment of dementia by GBS-scale.

1993 
痴呆を客観的に評価するGBSスケールを用いて, 高齢透析患者における痴呆の特徴を検討し, 看護上の課題について考察した. 慢性維持血液透析を受けている65歳以上の高齢患者30名 (男性10名, 女性20名, 平均年齢75.1歳, 平均透析歴3.2年) を対象として, GBSスケールを用い, 運動機能, 知的機能, 感情機能, 痴呆に特有なさまざまな症状の4領域に関して評価を行った.高齢透析患者の20-30%に各種の痴呆症状がみられ, 運動機能の低下と知的機能の低下, 知的機能の低下と感情機能の低下との間には, 特に密接な関連が認められた. 痴呆の程度は年齢別には差がみられなかったが, 透析歴でみると透析歴1年未満の短い群でより高度であり, 通院群と比べ入院群でより高度であり, 各機能が低下していた. 高齢透析患者ではかなりの頻度で痴呆が認められる. その進行の防止には, 身体的条件を良くして長期臥床を伴う入院を避け, 出来るだけ通院透析が続けられるよう家族を指導していくことが重要であると考えられる.
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