EXPERIMENTAL RESEARCH ON STRENGTH AND DURABILITY OF FRP COMPOSITE DECK USING PERMANENT FRP FORMS WITH STEEL PIPES
2009
近年,劣化・損傷により補修されたRC床版も再劣化が進み,再補修するよりも打替える事例が増加しつつあり,橋梁の長寿命化を図る上で適切な選択であると言える.このため,部分取替えする場合も含めて,既設床版部との取り合いが容易で,死荷重増を伴わない床版構造が望まれていた.このような要求に合致するものとして,鋼・FRP複合永久型枠を用いた合成床版の開発を試みた.本床版はFRP,鋼管,鉄筋,コンクリートからなる合成床版であり,構造特性や耐荷機構が複雑となる.一連の実験を実施し,本床版の構造特性,耐荷力,疲労耐久性を確認した.特に,FRPの橋軸方向継手に関しては,構造改良を重ね,要求性能を充分満たすものに到達できた.本論文は,これらの研究成果を述べるとともに,本床版の実用化に関する研究プロセスを示したものである.
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