Campylobacter Colitis: Clinical Study of 39 Cases

2011 
目的:キャンピロバクター腸炎の臨床的特徴を明らかにするためにretrospectiveに検討した.対象と方法:2007年1月から2008年12月までに便培養検査でキャンピロバクター腸炎と診断した39例.成績:男性24例,女性15例,平均年齢は35.9歳.発生時期は4月から6月に多く,鶏肉関連食品の摂取既往があったのは7例であった.下痢はほとんどの症例に認められ,大腸内視鏡では点状発赤(73~75%)や褐色調の出血斑(24~44%),粘膜の浮腫(35~36%),顆粒状変化(11~17%)などの所見が比較的高率に認められた.9例に対し全大腸内視鏡検査が施行され回盲弁のびらん・潰瘍を4例に認めた.治療は対処療法のみで症状が軽快したのは30例,また9例は入院治療を要した.結論:本疾患における簡便な大腸内視鏡検査は重症度の把握や粘膜生検による鑑別診断,治療方針の決定において重要であると思われる.
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