A Study on Measurement of Masticatory Ability Using a Color-changeable Chewing Gum with a New Coloring Reaction.
2002
目的: 色素の安定性を改良した色変わりチューインガムを用いて, ガムの咀嚼回数と変色の関係, さらに変色とピーナッツを用いた篩分法による咀嚼能力との相関関係を解析し, その咀嚼能力測定における有用性を検討した.方法: 健常有歯顎者11名に色変わりガムを咬ませた. 咀嚼回数は, 40, 80, 120, 160, 200, 240および280回とした. 咀嚼が終了した直後にガムを回収し, 色調をCIE-LAB表色系にて測色した. L*, a*, b*の各値について咀嚼回数間での比較を行った. また, ピーナッツによる咀嚼値を算出し, 各咀嚼回数でのa*値との相関を検討した.結果: L*, a*, b*のいずれの値も咀嚼回数により有意に影響を受けた. L*値とa*値は120回咀嚼まで, またb*値は160回咀嚼まで咀嚼回数の増加とともに有意に変化した. a*値は咀嚼回数が80回以上において咀嚼値との相関係数が0.5以上であり, 特に160回咀嚼において強い相関を示した (γ=0.690, p<0.05).結論: 色変わりガムは, 咀嚼開始と同時に変色し始め, 咀嚼の進行に伴い変色の程度が進むことが明らかとなった. また咀嚼値とも強い相関が認められた. これらのことから, 新しい発色法を用いた色変わりチューインガムは咀嚼能力の測定に有用であることが示唆された.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
0
References
17
Citations
NaN
KQI