Effect of Ni-aluminate Support for Enhancing Activity of Pd Based Three-way Catalyst.

2001 
アルミン酸ニッケル担持Pd触媒系が,Light-off活性や三元触媒性能,特に,NOx浄化性能に優れる理由を明らかにするために,アルミン酸ニッケルの吸着特性や還元特性,助触媒作用などについて検討した.アルミン酸ニッケル表面のNi2+サイトは,NO吸着点として酸化および還元いずれの雰囲気下でも有効に作用するが,特に還元雰囲気ではNi2+サイトが多量に露出するためNO吸着量が増大することがわかった.アルミン酸ニッケルはNiOに比べてH2還元に対する抵抗力が強く約800 °Cで還元されるが,還元されても再酸化でほぼ可逆的に回復すること,また,パラジウムを担持するとH2還元が起こりやすくなり約400 °Cで部分的な還元が起こり,高温側の還元ピークも約50 °C低温側へシフトすることがわかった.さらに,モデルガス(C3H6–NO–O2系)による活性試験を行った結果,アルミン酸ニッケル担持Pd触媒はγ-Al2O3担持Pd触媒に比べて,量論比およびリッチいずれの雰囲気下でもはるかに大きなLight-off活性およびNOx浄化活性を示すことが確認された.これらの結果およびPdの状態は両担体で大きな差はないという結果から,アルミン酸ニッケル担体が示す優れた担体効果は,この担体のNO吸着量が大きく,吸着活性サイトであるPdへNOを速やかに供給することにより発現するものと考えられる.
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