A CASE OF LYMPHOANGIOMA IN THE HEAD OF THE PANCREAS
2009
症例は33歳,女性.近医受診時に腹部腫瘤を指摘され当院受診した.腹部超音波,CTで上腹部に10cm大の隔壁を有し一部石灰化を伴う境界明瞭な嚢胞性腫瘍を認めた.MRIでは腫瘍上端で一部膵頭部との連続性を認めた.以上より膵嚢胞性腫瘍,腸間膜嚢腫,後腹膜嚢腫等を疑い手術を施行した.腫瘍径は12cm,表面は薄い被膜で覆われており,周囲との境界は明瞭であった.膵頭部から膵外性に発育しており,内容液は乳糜状のリンパ液であった.術中病理診断でリンパ管腫と診断し,悪性所見は認めなかったことから腫瘍を膵頭部から切離した.術後2年経過した現在,再発は認めていない.膵リンパ管腫の術前診断には困難を要すが,病理組織学的には比較的診断は容易なため,術中病理検査により腫瘍切離前の診断は可能と思われる.良性腫瘍である膵リンパ管腫に対しては,極力過大な手術侵襲を避けることが望ましい.
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