A CASE OF INVASIVE INTRADUCTAL TUBULAR CARCINOMA OF THE PANCREAS WITH A LARGE BLOODY CYSTIC LESION

2007 
症例は76歳男性.主訴は腹部腫瘤.現病歴は平成12年11月,左側腹部の腫瘤を触知し,腹部US上膵体部に約9cmの嚢胞性病変を認め,当科紹介入院.入院時現症は,身長168cm,体重54kg.左側腹部に軟で移動性のある腫瘤を触知.入院時検査所見では,軽度の炎症所見を認める以外,一般生化学検査は異常なし.CEA, CA19-9,血中膵酵素も正常.腹部US,ヘリカルCTでは,膵体部に充実性の成分を含む約9cmの嚢胞性病変を,また肝右葉にも腫瘍性病変を認めた.ERPでは主膵管は狭小化し,体尾部移行部で途絶していた.MRIでは,嚢胞成分はT2で高信号として認識された.腹部血管造影では体部に濃染像を認めた.以上から出血成分を伴う膵腫瘍と診断し,脾合併膵体尾部切除を施行した.病理組織像は,浸潤性膵管内腺癌であったが,粘液産生が少なく,膵癌取り扱い規約第5版でいう,膵管内管状腺癌と考えられた.本疾患は,現在まで海外を含めた報告例が十数例であり,極めて稀である.
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