A CASE OF ISCHEMIC INTESTINAL STENOSIS AFTER RELEASE OF STRANGULATION ILEUS

2007 
今回, われわれは絞扼性イレウス解除術後に発症した虚血性小腸狭窄の1例を経験したので報告する. 症例は68歳の男性. 腹痛, 嘔吐を主訴に, 腸閉塞と診断され当院紹介受診. CTで小腸の拡張と腹水を認め, 腹水穿刺にて血性腹水であり, 絞扼性イレウスの診断で同日緊急手術施行した. 手術所見では回腸末端にバンドを認め, 約1mにわたり小腸の虚血性変化を認めた. 絞扼解除後, 経時的に観察すると, 腸管の血流改善, 蠕動再開が認められたため腸切除を行わず手術終了とした. 術後25日目腹痛, 嘔吐出現しCTにて腸閉塞を認め, イレウス管挿入するも症状増悪. そのため術後26日目再手術施行した. 術中所見で回腸末端の前回手術時の虚血部に瘢痕狭窄を認め, 回盲部切除術を施行した. 組織学的検査では虚血性小腸狭窄の診断であった. 絞扼解除後の腸管切除の適応について考えさせられた症例であり, 文献的考察を加えて考察する.
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