A CASE OF RETROPERITONEAL PARAGANGLIOMA

1998 
症例は38歳,男性.心窩部痛を主訴に当院受診.腹部CTで大動脈左側,左腎静脈腹側,膵体部背側に境界明瞭な径2cmの腫瘍を指摘.その内部は不均一で著明に造影された.腹部MRIでは,腫瘍はT1強調画像で低信号, T2強調画像で高信号を呈し,血管造影では,空腸動脈が栄養血管と考えられた.後腹膜腫瘍の診断のもと, 1997年2月19日腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は大動脈,左腎静脈腹側に接して位置し,また細血管に富んでいたが,容易に周囲と剥離でき,腫瘍を摘出した.腫瘍は1.1×2.1×1.5cmで弾性硬,灰白色の被膜を有していた.病理組織学的検査にてparagangliomaと診断された.後腹膜paragangliomaは,後腹膜腫瘍の1.8%を占め,無症状で経過し,腫瘍が比較的大きくなってから発見されることが多いが,自験例は本邦報告例の中では最小のものであった.
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