Clinical study o fserum parathyroid hormone levels in hemodialyzed patients using a newly developed PTH-MC assay.

1993 
381名の透析患者を対象に血中PTH濃度を4種類のPTH assay系にて検討した. 使用したPTH assay法はPTH-MC (三菱), HS-PTH (ヤマサ), C-PTH (栄研), intact-PTH (メディフィジックス) の4種類である. PTH-MCは中間部PTHを認識する新しい測定系であり, その特徴ならびに4種類間での相関を比較検討した. PTH-MCの測定範囲は広く (0.1-50ng/ml), 測定精度は高かった (同時再現性: 1.5-2.5%, 日差再現性: 2.0-5.5%). 4者間の相関は極めて良好であった. しかし, PTH-MC, HS-PTH, C-PTHの3者とintact-PTHとの相関について, 3者の測定値がintact-PTH値に換算して100pg/ml相当以下に該当する患者に限って検討すると, PTH-MCが他の2者より良好な相関を示した. また, この低値例の検討では, intact-PTH値が他の測定系の値に相関せず, 高値を示す患者群が存在した. PTH低値例では, PTH-MCがintact-PTHとの間で最も良好な相関を示したので, PTH-MC系はこのような相関から外れる患者数が最も少ない測定系と考えられた. intact-PTHは即時的なPTH分泌状況を良く反映する検査方法であるが, 血清Ca濃度などの測定条件により敏感に値が変動する. 一方, 他の3者は体内に貯留したPTH fragmentを反映する系と考えられており, 腎不全患者では値が強調される. この特質は二次性副甲状腺機能亢進症の早期診断に関しての利点と考えられる. 実際, intact-PTH値が測定感度以下の患者も存在したが, このような患者でも他の3者では測定感度内にあった. のようなPTH低値例でも, 長期の透析により二次性副甲状腺機能亢進症が顕在化しうる可能性を有している. これらの結果を考慮すると, PTH-MCは低値領域からの測定も安定しており, 広い範囲の測定感度を有しているので, 透析患者の長期経過観察に適した方法と考えられる.
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