血性心嚢液を伴い,FDG-PETで高集積を呈した前縦隔デスモイド腫瘍の1例

2010 
症例は53歳男性.胸痛を主訴に来院.胸部単純X線写真,CTおよびMRIで前縦隔に充実性の腫瘤を認めた.FDG-PET検査で高集積を認め前縦隔腫瘍と診断し,腫瘍および心膜,両側縦隔胸膜合併切除を行った.腫瘍は心膜を貫き,心嚢内に露出していた.血性心嚢液を100ml認めたが,細胞診はclass IIであった.病理学的にデスモイド腫瘍と診断された.術後縦隔に放射線を50Gy照射したにもかかわらず外来通院中に局所再発を来たした.その後,タモキシフェンの投与を行ったが効果なく術後2年4ヵ月で腫瘍死した.
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