Study of Antibacterial Agent Penetration into Gingival Crevices and Antibacterial Effect after Toothbrushing with Liquid Dentifrice

1994 
本研究の目的は, 液状歯磨剤と練歯磨剤のトリクロサンの歯肉溝内濃度と, 歯肉溝内の殺菌効果を比較検討することである。トリクロサン濃度は, 臼歯部をブラッシングし前歯部歯肉溝に移行したトリクロサンを液体クロマトグラフィーにて測定した。また, 殺菌効果は, ブラッシング開始60秒後に歯肉溝細菌を滅菌ペーパーポイントで採取後, 総菌数は血液平板培地で, actinomyces viscosusとA. naeslundiiはCFAT培地にて評価した。その結果, 液状歯磨剤は練歯磨剤に比ベブラッシング開始10, 20秒後に有意に高濃度のトリクロサンを歯肉溝iへ移行させた (p<0.05) 。また, 両歯磨剤はコントロール細菌数に比べ, 総菌数, Actinomyces (A. viscosusとA. naeslundii), およびA. viscosusを有意に減少させた (p<0.05, p<0.01) 。また, 液状歯磨剤は練歯磨剤に比べ有意に上記細菌数を減少させた (p<0.05) 。以上の結果より液状歯磨剤は, 練歯磨剤に比べ歯肉溝内を清潔に保つ効果の高いことが示唆された。
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