Post-operative Phonatory Status of Hypopharyngeal Cancer Patients after Laryngeal Preservation Surgery
2005
下咽頭癌は予後不良の疾患であり, しばしば咽喉食摘による拡大切除が必要となる。しかし, 喉頭全摘後のQOLの低下は患者にとっては深刻な問題である。われわれは進行癌においても極力喉頭温存術式を施行してきたが, 今回, その術後の発声状況について検討した。対象は下咽頭扁平上皮癌患者33例で, 約85%がstage III, IVの進行癌であった。喉頭を完全に保存したもの (‘保存群’) が5例, 喉頭部分切除 (‘部切群’) が13例, 喉頭半切 (‘半切群’) が3例, Pearson変法による喉頭亜全摘 (‘亜全摘群’) が12例であった。術後の発声は, 保存群, 部切群, 半切群のほとんどの症例で可能であり, 亜全摘群でも約半数で音声を使用できていた。結果, 全症例の約75%で音声を温存することができた。最長発声持続時間と日常生活上の会話機能評価は, 部切群, 半切群では概ね良好であったが, 亜全摘群ではばらつきが見られた。亜全摘群では発声可能であった症例の半数で日常生活に十分な発声ができていたが, その適応には他の要因を考慮する必要がある。
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