Mesostigmatid mites associated with Japanese pine sawyer beetle.

1980 
マツノザイセンチュウの感染によって枯死したマツの樹体内に形成されたマツノマダラカミキリの蛹室内に3種の中気門類ダニ,Dendrolaelaps fukikoae, D. unispinatusおよびProctolaelaps hystrixが共存し,D. fukikoaeの検出頻度が最も高く,個体数も最も多かった。これら3種の第2若虫は羽化脱出するカミキリによって,マツノザイセンチュウとともに運びだされた。若虫はカミキリの雌雄を選択しないが,付着部位を選択した。前2者は線虫捕食性であるが,カミキリ体内のマツノザイセンチュウ数とダニの数の間に高い相関が認められなかった。大多数の若虫はカミキリの後食開始から2週間後までにカミキリ体表から離脱した。これら3種のダニはこれまでマツノザイセンチュウによるマツ枯損が発生したほぼ全域にわたって分布した。
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