HER2 陽性乳癌の局所領域リンパ節転移・再発に対する治療

2014 
局所・領域リンパ節に転移・再発したHER2陽性乳癌で,長期の奏効期間が得られた症例の治療状況を検討した。対象は,2007〜2010 年に局所領域リンパ節の転移・単独再発を認めたHER2 陽性乳癌7 例で,HER2 4 例,Luminal HER2 3例,再発部位は鎖骨上リンパ節4 例(N3 2 例),傍胸骨リンパ節1 例,腋窩リンパ節1 例,乳房内・胸壁再発1 例であった。化学療法と抗HER2 療法が行われ,4 例は治療開始後3〜4 か月で画像上CR となり,無増悪期間は27.6〜65.8 か月であった。3 例が再燃したが二次治療でCR となり,うち2 例はCR 後休薬しても長期間の無増悪期間が得られた。一次治療でCRにならなかった2 例は遠隔転移し原病死した。CR 後の至適治療期間に明確なエビデンスはないが,長期奏効期間が得られた場合,慎重な経過観察の下,患者のQOL を考慮した治療の休薬も選択し得ると考えられた。
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