A CASE OF PANCREATIC METASTASIS FROM BREAST CANCER

2008 
症例は74歳,女性.68歳時に左乳癌に対して乳房部分切除および腋窩リンパ節郭清を施行された(Invasive ductal Carcinoma,ER(-),PgR(-),Her2 3+).乳癌は化学療法等にてコントロールされていたが外来フォロー中に腹部CT検査で膵尾部の腫瘤を指摘された.検査所見上は原発性膵癌が疑われ膵尾部切除施行したが,術後の免疫組織染色でGCDFP-15は陰性であったもののER(-),PgR(-),Her2 3+と,以前の乳癌の結果と一致し,また病理組織所見は非常に酷似していたため乳癌の孤立性膵転移であると診断した.乳癌の孤立性の膵転移は非常に稀であるが診療に当たり念頭に置くべきものであること,また,乳癌の他臓器転移症例に関しては化学療法の奏効率が高い癌種であることから通常は化学療法が第一選択とすべきではあるが,膵転移に関しては症例により外科的切除も視野に入れ総合的に判断して治療を進めていく必要があると考えられた.
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