Biological Characteristics of Emericella nidulans Isolated from Horse Guttural Pouch Mycosis

1999 
ウマ真菌性喉嚢炎病巣由来のEmericella nidulans分離株7株は,いずれも一般的な5種類の培地において同程度の発育速度であり,形態にも顕著な差がないこと,幅広い温度やpH条件下で発育可能であったが,至適発育温度はウマの平均的体温である38℃付近に,至適発育pHは酸性側にあること,およびそのような発育に適した条件下では無性胞子を多量に産生することが明らかとなった.また,全ての菌株が蛋白分解能や溶血能を有していることが明らかになった.以上の結果からE.nidulansは幅広い環境下で生育可能であり,ウマ生体に対する病原性を持つことも示唆された.また,ウマ飼育環境由来株2株で同様の性状について観察したところ,今回検討した項目においては病巣由来菌株との間に明確な生物学的性状の差は観察されなかった.このことから,ウマ飼育環境下に存在する環境由来の常在菌が感染に関与しているものと推測された.
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