肺癌の画像診断の基礎 : CT・MRIの最新技術

2005 
CT及びMRIにおける近年の技術革新には目覚しいものがあり, 従来の高分解能CTやMRIにおけるT1強調像及びT2強調像にて確立された画像診断法にくわえて, 新たにマルチディテクターCT (multidetector-row CT: MDCT) によって得られた高精細なvolume dataを用いた様々な再構成画像や各種画像法によって得られた新たなMRIによる形態・機能診断が可能になりその臨床応用も進んできている. 本稿においては肺癌の最新のCT及びMRI診断について, (1) 肺結節の質的診断や肺腺癌の分化度の推定, (2) TNM因子診断, 及び (3) 肺癌におけるMRIを用いた肺機能診断に関して最新の知見を踏まえて述べる.
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