Determination of thorium in uranium metal by fluorescent X-ray spectrometry with filter papertechnique

1961 
さきに報告した溶液法螢光X線分析の場合と同様,試料を塩酸および過酸化水素で分解し,ウランをTBP-ベンゼン溶液で抽出除去した.トリウムを含む水溶液を1~2mlに濃縮し,内部標準としてストロンチウムを加えたのち今回はこれにロ紙片6枚を浸し,溶液を全部吸収させ,乾燥させたものについて螢光X線分析する方法について検討した.強度測定は螢光X線スペクトルを記録紙に記録させて行なう方法によった.この方法によると溶液のまま測定する場合に比べ,より微量のトリウムが測定可能であった.絶対強度の再現性は悪いが,本法ではThLα1およびSrKαの強度比ITh/ISrを採用するので精度よく定量でき,35kV以上であるならば管球電圧,電流などの値がかなり異なってもよい.ITh/ISr対トリウム量で示された検量線は完全な直線にはならなかった.ロ紙片中のストロンチウム,トリウムなどが多少不均一であってもITh/ISrの測定値に影響しない.本法によってトリウム0.047%を含む金属ウラン0.6~1gをはかりとり,トリウムを定量した結果σ=0.002%Thであった.
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