[Petrous cholesteatoma: clinical features and surgical outcome].

2008 
当科で手術を行った錐体部真珠腫症例9例9耳について臨床症状と手術法, 手術成績などを検討した. 難聴を契機に受診するものが多く, 顔面神経麻痺や耳漏を呈したものがそれに続いた. 先天性真珠腫と診断された症例は4例で, 後天性真珠腫が1例, 術後再発が3例, その他が1例であり, 先天性真珠腫の占める割合が従来の報告より多かった. 進展範囲からの分類では広範迷路型が7耳, 迷路上型が2耳であった. 聴力保存術式である経中頭蓋窩法または経上半規管法は9例中4耳に施行され, 聴力保存の成績は良好であった. これらの結果から症例によっては積極的に聴力を保存すべきであると考えられた.
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