A CASE REPORT OF DUODENAL DIVERTICULAR PERFORATION AT THE 4TH PORTION

2007 
十二指腸憩室は下行脚に多く, また臨床症状を呈することは少ない. 今回われわれは極めて稀な上行脚憩室穿孔の1例を経験したので報告する. 症例は61歳, 女性. 5日前からの腹痛を主訴として当院受診し, 精査加療目的で入院した. 入院時腹部単純X線写真ではniveauや遊離ガスを認めなかった. 腹膜刺激症状が軽度だったため保存的治療を開始した. 入院翌日の腹部CTにて上部小腸間膜領域に気腫像を認めた. このため上部消化管造影を施行したところ十二指腸水平脚に憩室を認め, 造影剤の腸管外への漏出を確認. 十二指腸憩室穿孔の診断にて緊急手術を行った. 開腹所見では上腸間膜動脈の左背側で十二指腸上行脚に穿孔した1cm大の憩室を認め, 穿孔部から小腸間膜内へ膿瘍を形成していた. 膿瘍をドレナージして憩室穿孔部をdebridementし, 単純閉鎖した. 軽度の縫合不全を起こしたが保存的に軽快し術後36日目に退院した.
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