Femoral Head Replacement for Femoral Neck Fracture in Dialysis Patients
2010
大腿骨頚部骨折に対して,セメントレス人工骨頭挿入術(Spongiosa Metal2)を実施した透析患者について予後調査,成績について検討した.対象は,大腿骨頚部骨折に対し,人工骨頭挿入術を施行した透析患者 男性7例 女性16例 計23例.手術時年齢は,平均72.5歳.透析歴は平均7.5年.経過観察期間は平均1年2ヶ月であった.周術期合併症は,感染性腸炎2例,消化管出血1例,早期深部感染1例,脱臼1例であった.術後ADLは術前ADLまで回復していた.術後一年以内の死亡率は30%であった.X線評価では,2mm以上のclear zoneやsinkingは認めなかった.透析患者の人工骨頭挿入術を施行した患者の術後一年以内の死亡率は非透析患者と比べると高率であった.また,周術期合併症も感染症が多かった.本研究で使用したセメントレス人工骨頭は,透析患者の大腿骨頚部骨折に対しては有用な機種であると思われた.
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