Management of calcium by oral vitamin D analogs during calcimimetics therapy for secondary hyperparathyroidism

2009 
二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)に対する治療の主体は,リン(P)吸着薬による血清リン値を下げることとビタミンD製剤による副甲状腺ホルモン(PTH)分泌の抑制である.過剰なビタミンD投与は,腸管におけるカルシウム(Ca)の吸収促進に伴う高Ca血症をきたし,心血管系の石灰化を招来する可能性がある.われわれは,シナカルセトを併用することにより,SHPTに対するビタミンDの減量が可能かどうかを前向きに検討した.SHPTに対する通常の治療により,NKF-K/DOQIガイドラインが定める治療目標を達成できない血液透析患者を対象とした.低用量のビタミンDとシナカルセトを併用し,Ca,P,Ca×P積およびwhole-PTH(wPTH)濃度の推移を28週間にわたって観察した.30例が登録したが,28週まで試験を継続したのは27例であった.一次エンドポイントとして,wPTH≦160pg/mLを達成したのは67%で,Ca×P≦55mg2/dL2 を達成したのは96%であった.最終観察時には,85%がビタミンDを服用しており,平均投与量は0.42±0.22(平均±標準偏差)μg/日であった.これらの結果から,低用量の経口ビタミンDとシナカルセトの併用療法は,血液透析に伴うSHPTに対する有効な治療法になると考えられた.
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