Rupture of the intermedial trunk by blunt chest trauma; a case report

1991 
受傷後3ヵ月の外傷性中間気管支幹断裂症例に気道再建術を施行したので報告した.症例は17歳・男性で, 交通事故のため近医にて入院した.この時, 両側気胸の診断下に両側胸腔ドレナージ術を受け, 保存的治療のみで退院となった.その後, 胸部X線上右中下葉の無気肺が疑われたため, 当院に入院した.気管支鏡検査で肉芽形成による中間気管支幹の完全閉塞を認めた.肺血流シソチでは右中下葉への血流低下を認めたが, 肺換気シンチでは右中下葉へのXeの拡散とwash outの遅延がみられた.開胸時所見では右中下葉の含気性は保たれており, 中間幹気管支形成術 (iiSR) を施行した.術後経過は順調であった.外傷性気管支断裂症例では術前術中における末梢肺の評価は大切であり, 肺換気・血流シンチは非侵襲的で有用な術前検査である.
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