Antioxidative Activity of Tea Crop and Crude Tea Measured by a Bioassay

2001 
著者らが開発した新しい抗酸化活性測定法を用いて,新芽の部位別と茶期別の抗酸化活性,および製造荒茶の貯蔵の温度と期間による抗酸化活性の変化について検討した。一番茶期と二番茶期の新芽を摘採適期に一心三葉で摘採し,心,最上葉,第二茎,第二葉,第三茎,第三葉の抗酸化活性を測定した。活性は,最上位にある心が最も高く,葉と茎では,上位の方が高かった。新芽全体の茶期別の抗酸化活性は,二番茶芽が最も高く,次いで三番茶芽,一番茶芽の順であったが,三者の間の差は小さかった。秋冬番茶芽は,活性が低く,前三者の半分以下であった。一番茶期に摘採し,製造した蒸し製玉緑茶の抗酸化活性は,24,800U/mlであった。一番茶荒茶を含気包装して,室温,30℃,4℃,および-80℃で貯蔵し,抗酸化活性の変化について検討した。室温と30℃では,活性の低下が大きく,8か月後に,最初の約20%になった。4℃では約50%に低下した。他方,-80℃では,約90%と活性の低下はわずかであった。市販の煎茶(13点)の抗酸化活性を測定した。活性は,8,100~25,800U/mlに分布し,平均値は16,700U/mlであった。市販の玉露,ウーロン茶,紅茶(各3点)の活性の平均値は,10,700U/ml,12,300U/ml,11,100U/mlで,煎茶より低い傾向にあった。市販の茶の抗酸化活性測定に協力頂いた舟津佳奈氏に感謝します。
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