II.消化管双孔式ストーマ造設術―手技の標準化にむけて―
2011
ストーマ造設術は虫垂炎やヘルニアの手術と同等に位置づけられ,若い外科医の習得すべき手術のひとつとされている.それゆえに定型的な手技・方法の確立が必須である.手術の標準化はその手法が一般的に受け入れられることである.双孔式ストーマ造設術についての文献を比較してみると,その手技や方法に大きな相違はなく,ある程度確立されているものといえる.ポイントは以下の点である.(1)術前のストーマサイトマーキング:骨から距離のある腹直筋上で平坦なところを数カ所マークしておく.(2)腸管の選択:誘導される腸管は緊張がなく,高さのあるストーマができるような部位を選択する.小腸を用いる場合は1~2cm,結腸では1cmの高さを心がける.(3)腹壁トンネルの経路と大きさ:双孔式ストーマでは脱出やヘルニアをきたさないように,腹膜切開は皮膚切開よりも大きくせず,腸管は腹直筋を貫通させることである.
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