Intercostal nerve cryoanalgesia for relief of pain after resection of lung cancer
1991
我々は1986年7月より開胸術後の疼痛対策として肋間神経の凍結麻酔を施行してきた.今回検討した対象は当科で肺癌手術を行なった凍結群288例と対照群100例で, 術後1週間の鎮痛剤の種類とその使用頻度および術後疼痛程度を4段階 (Severe, Mild, Slight, and No pain) に分類し比較検討した.術後の疼痛処置頻度で凍結群8.5回, 対照群13.9回と有意に凍結群の方が少なく, 疼痛程度の比較では除痛良好群 (Slight or No pain) が, 凍結群で72%, 対照群で36%となり凍結群で良好な除痛が得られており, 術後呼吸器合併症の発生も凍結群で有意に低かった.このように術後呼吸器合併症の発生が少なかったのは凍結麻酔の除痛効果に因るところが大きく, 開胸術後の喀痰排出や深呼吸などの理学療法を充分に行なうことができ良好な術後経過が得られたものと考えられた.
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