A Case of Lung Carcinoid Showing a Unique Growth Pattern.

2000 
症例は68歳女性. 平成5年頃より喀痰排出が多く気管支炎として治療を受けていた. 平成11年1月, 肺炎の診断にて他院に入院し, 胸部CTにて右気管支腫瘍を指摘され, 切除目的で当院に紹介された. 気管支鏡検査では, 右中間幹は黄白色の可動性のある物質により閉塞しており, 細胞診及び, CT所見よりカルチノイドと診断した. 同年4月28日, 右中葉管状切除を施行した. 腫瘍は右中間幹外側の中葉支入口部に茎を有し気管支内腔に突出しており, 茎の部分のみに腫瘍成分を有し, 組織学的には定型カルチノイドであった. 組織標本において, 腫瘍成分を覆っている上皮成分の一部に亀裂を生じており, この部分より粘液質の構造物が形成されたことが推測された.
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