Usefulness of ICG Clearance Meter in Assessing the Pathogenesis of the Liver Dysfunction : Report of a Hepatic Carcinoma Patient

2000 
症例は63歳の男性. 腹部超音波検査で肝S6を中心に腫瘍陰影を認めた. 蛋白合成能, 凝固系能などの肝予備能検査と比較し, R15 (ICG R15) は20%と高値を示した. 血中ICG消失曲線では, 通常の肝硬変ではみられない高い2ndピークを認め, 門脈系-大循環シャントの存在が推察された. 腹部血管造影では, 肝後区域にhyper vascularな腫瘍陰影が存在し, 周囲に娘結節を多数認めた. また, 肝動脈-門脈シャントが存在し, 門脈圧の上昇が示唆された. そのために門脈の左右分岐より末梢は造影されず, 脾静脈系から下大静脈への大きな側副血行路が存在した. 肝動脈後区域枝に塞栓術を行ったところ, 血中ICG消失曲線の高い2ndピークは消失し, R15も12%に改善した. 血中ICG消失曲線の特徴から, 質的な病態を推察し, 正確な肝細胞予備能を把握することが可能であった.
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