A case of systemic lupus erythematosus complicated with psoriasis vulgaris

2003 
症例は, 49歳女性.主訴は,上下肢の皮疹. 1983年頃より多関節痛,皮疹があり, 1985年当院を受診した.円板状皮疹,中枢神経障害,関節炎を呈し,血液検査では,白血球減少,血小板減少,抗核抗体陽性,抗DNA抗体陽性, LEテスト陽性,低補体血症を認め,全身性エリテマトーデス(以下SLE)と診断した. 1990年および1994年にループス腹膜炎を合併し,いずれもステロイドパルス療法にて改善した.その後,プレドニゾロン10mg/日でSLEの活動性はコントロールされている. 1993年から凍瘡様皮疹, 1996年にはレイノー現象, 1999年には背部,前胸部,及び両上肢に皮下硬結が出現,皮膚生検の結果, Lupus panniculitisと診断した. 2002年,右手,左膝に鱗屑を伴う紅斑様皮疹を認め皮膚生検にて尋常性乾癬と診断した.尋常性乾癬はSLEの皮膚病変としては比較的稀であり,また乾癬においてSLEと同様の自己免疫機序が推測されている点も両者の病因を考える上で興味深い. SLEの皮膚病変を考える上で,示唆に富む症例と考え報告する.
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