Determination of Minerals in Some Starches by Lithium Metaborate Fusion-Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Spectroscopy
1993
澱粉中の無機成分の定量にメタホウ酸リチウム溶融一誘導結合プラズマ(ICP)発光分析法(本法)を適用し,ジャガイモ澱粉を用いて試料の前処理法である湿式分解法,乾式灰化法および1%塩酸抽出法と比較した.その結果,カルシウム,マグネシウム,鉄,マンガンは湿式および乾式灰化法によく一致したが,リン,カリウムはわずかに,アルミニウムは若干本法による定量値が高かった.1%塩酸抽出法による定量値は本法に比べ,全般に著しく低い値であった.本法はケイ素の測定が可能であるぽかりでなく,従来法に比べ精度が高く迅速な定量法であることが認められた.NIST標準試料を用いて本法の検討を行った結果,保証値と定量値の平均は一致し,本法の正確さが確認できた.9種類の試料澱粉の無機成分は,サゴ,カタクリ,食用カンナ澱粉ではケイ素,ジャガイモ,食用カンナ澱粉ではリン,キャッサバ澱粉でカリウムとカルシウム,サツマイモ,クズ澱粉ではカルシウム含量が高かった.9種類の無機成分合計量と灰分量はほぼ一致し,メタホウ酸リチウム溶融一誘導結合プラズマ(ICP)発光分析法によって,澱粉中の無機成分を完全に分別定量することを可能とした.
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