A patient with asymptomatic primary biliary cirrhosis associated with eosinophilic infiltration and peripheral eosinophilia improved by the administration of ursodeoxycholic acid.

1992 
症例は49歳男性.咳・疾・発熱を主訴とし,肺炎の疑いで入院した.入院時,末梢血好酸球増多,胆道系酵素の上昇を認めた.抗ミトコンドリア抗体160倍(M2分画46.7U/ml)と陽性であり,開腹肝生検にてグリソン鞘へのリンパ球・形質細胞の中等度の浸潤および慢性非化膿性破壊性胆管炎の像が認められたことより原発性胆汁性肝硬変(Scheuer分類I期)と診断した.また,一部の障害小葉間胆管周囲に高度の好酸球浸潤がみられた.ウルソデオキシコール酸(UDCA)1日600mgを投与したところ,7週後には胆道系酵素が改善し,好酸球増多も消失した.この時点での再生検では,グリソン鞘への細胞浸潤は改善し,好酸球浸潤も消失していた.以上,本例は,PBC早期の病態および治療法を考えていく上で貴重な1例と考えられたので報告した.
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