SHRSPにおけるエイコサペンタエン酸の長期投与の影響-生存率, 脂質代謝, 脳血管および実験的脳虚血に及ぼす影響の検討-
1990
EPA (eicosapentaenoic acid) をSHRSPに長期経口投与を行ない, 生存率, 脂質代謝, および脳血管に及ぼす影響について走査型電子顕微鏡を用いて中大脳動脈内腔につき検討を行なった.さらに実験的脳虚血モデルを作成し脳浮腫および脳代謝に及ぼす影響につき検討した.生存率はEPA投与群にて高値を示し, 血清脂質の検討ではHDLの高値を示した.病理学的検討ではEPA投与群ではSHRSPに加齢に伴い生じる血管内皮細胞の障害が軽度であった.実験的脳虚血モデルでは, EPA投与群で脳含水量は低値を示し脳代謝諸量ではpyruvateの増加およびlactate/pyruvate比の減少を認めた.EPAの長期投与はSHRSPの死亡率を低下させ, 脳虚血後に生じる脳浮腫および脳代謝障害を軽減させることが示唆された.
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