Aureothinの化学構造 (第3~6報) (第5報) aureothinおよびisoaureothin系化合物の還元

1958 
Aureothinおよびisoaureothinに存在する比較的不活性なカルボニル基を還元する目的で, いろいろのヒドリド試薬による反応を試みた。aureothin系の誘導体は予想どおり水素化ホウ素リチウムによりカルボニル基がアルコール性水酸基に還元されたが, isoaureothin系の誘導体ではカルボニル基は還元されず,還元的開裂が起ったと考えられる酸性物質aminol Hを生じた。このaminol H誘導体をさらに水素化アルミニウムリチウムで還元するとカルボニル基が還元されてアルコール性水酸基を持つ中性物質N-acetyl aminol Aを生じた。これらの一連のamino1誘導体において, 構造未知部分に関する紫外線吸収スペクトルは約250mμに吸収極大がありisoaureothin系の約300mμと異なることから, ヒドリド試薬による還元が構造未知部分の発色団に直接関与している結合で起っていることがわかる。前に報告したオゾン分解生成物の構造とaminol誘導体の紫外線吸収スペクトルから構造未知部分には環が1個と二重結合が2個存在することがわかる。
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