OUTCOME OF HEPATOLITHIASIS PATIENTS TREATED BY CHOLANGIOSCOPIC LITHOTOMY
2002
肝内結石症の治療に関して,肝内胆管の著明な狭窄と患側肝の萎縮を伴う症例には同側の肝切除を行い,萎縮のない症例には狭窄があっても極力,肝を温存し, T-チューブ外瘻,あるいは胆管空腸吻合外瘻からの術後胆道鏡下切石術で対応してきた.そこで過去21年間に治療を行った肝内結石症35例の予後調査を行い,肝温存の妥当性について検討した.肝切除14例の結石再発は1例だけであった.肝温存例のうち肝内胆管に狭窄がなく術後の胆道鏡下切石が容易であった症例の予後は良好であったが,狭窄のため胆道鏡下切石が困難で結石遺残のまま退院した6症例のうち2例が繰り返す胆管炎のため肝切除を余儀なくされた.また完全切石例においても狭窄,拡張を残したまま退院した症例のうち2例に切除不能の肝内胆管癌が発生した.したがって今後はこのような肝内胆管に著明な狭窄を伴う肝内結石症例に対してはできるだけ初回治療で肝切除を行う方針である.
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