A Case Report of a Vascular Rich Inflammatory Gallbladder Polyp that was Indistinguishable from a Carcinoma
2005
症例は77歳の女性で, 肝機能障害の精査目的に当院へ入院した. 超音波検査にて, 16mmの胆嚢隆起性病変が発見され, 同病変はカラードプラ上, 拍動波を有していた. また, 造影CTで強くenhanceされ, さらに血管造影上濃染像を示したことから豊富な血流を認める隆起性病変であると判断した. 癌との鑑別が困難であり開腹胆嚢摘出術を施行した. 組織学的には間質に豊富な血管が存在し, 炎症性細胞の著しい浸潤が認められたが悪性所見はなく, 最終的にコレステローシスを合併する炎症性胆嚢ポリープと診断した. 本症例では, 血流は豊富で癌との鑑別に苦慮したが, 最高血流速度がその鑑別に有用であることが示唆された. なお, 本症の成因には, コレステローシスの関与の可能性があった.
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