A Study on the Stability of α-Cyanobenzyl Ester-type Pyrethroids in Mineral Carriers in the Presence of Malathion

1989 
各種ピレスロイドの鉱物質担体中での安定性を, マラチオンが存在する場合, およびしない場合について検討した. マラチオンが存在しない場合, すべてのピレスロイドは安定であった. マラチオンが存在する場合は, 分子中にシアノ基を有するピレスロイドのみ分解が認められた. この分解の原因はピレスロイドのシアノ基とマラチオン分解物である酸性物質との反応によるものと思われた. 各種スペクトルの解析の結果, ピレスロイドのシアノ基は (メチルチオ) カルボニル基に変換されたものと推定された. 炭酸カルシウム, リン酸ナトリウム等の弱酸塩の添加はマラチオンの安定性に影響することなくピレスロイドの分解を著しく軽減することがわかった.
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