A CASE OF PRIMARY VOLVULUS OF THE SMALL INTESTINE IN AN ADULT

2008 
症例は49歳,男性.嘔吐を伴う腹痛を認め,救急外来受診.腹部膨満と圧痛を認めたが,明らかな腹膜刺激症状は認めなかった.腹部X線検査でニボーを認め,腹部CT検査で腸管拡張像と腹水を認めた.腹部症状は軽度であったが,白血球増多,CK上昇を認め,絞扼性イレウスが否定できず緊急手術を施行した.開腹所見では乳び腹水を中等量認め,小腸は腸間膜根部で時計回りに約360度捻転していた.小腸壊死は認めず,捻転を整復し手術を終了した.本症例は腹腔内に解剖学的な異常や奇形を認めず,原発性小腸軸捻転症と診断した.本邦では成人の原発性小腸軸捻転症は比較的稀な疾患であり,本症例を含めて47例が報告されている.診断には腹部CT検査が有用である.急激に小腸壊死に陥り致命的な経過をたどる場合があるため手術のタイミングを逃さないよう注意が必要である.
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