Determination of total copper and free cupric ion in river waters originating from an old copper mine.

1996 
環境試料中における遊離の銅アコイオンの存在と挙動を調べるため,旧鉱山跡周辺の河川水の分析を行った.試料水に対して,主として原子吸光法並びに銅イオン選択性電極の適用により銅の分析を行った.又,その他のNa+,K+,Ca2+,Mg2+,やCl-,NO3-,SO42-,HCO3-などのイオンもイオンクロマトグラフィーにより相補的に分析を行った.上流から14箇所の採水点を設け,1993年11月から1994年12月にかけて,計7回水質調査を行った.その結果,銅の全濃度はボタ山のある上流部から下流にかけて減少し,最上流部が極めて低かった.又,遊離の銅アコイオンの存在は,ボタ山からの浸出水がためられている貯水瓶とその付近の流域に限られており,他の採水点では1ppmを超えることはなかった.各採水点における銅の全濃度は,多量の降雨のあと著しく増大し,少雨や雨のないときは低下する傾向が見られた.これは降雨後の増水により,上流部にたい積した銅化合物が一部コロイド化し分散して,上流部における銅の全濃度を一時的に増大させるものと考えられる.
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