Speciation Analysis for Cadmium in Fly Ash

2010 
逐次抽出法,pH依存性試験及びX線吸収端微細構造(XAFS)を組み合わせて,焼却飛灰8種及び溶融飛灰2種に含まれるカドミウムの化学形態の分析を行った.XAFS分析の結果,飛灰中のカドミウムはCdCl2 94%+Cd 6% で表現された.飛灰に対する逐次抽出の水溶態の抽出においてアルカリ性になる場合,カドミウムは両性金属ではないので,化学平衡計算及びXAFS分析の結果からCdCl2は一旦溶解するがCd(OH)2として再び沈殿している可能性が考えられた.更にこの沈殿したCd(OH)2は,酢酸アンモニウム抽出ではアンミン錯体として抽出されている可能性が考えられた.一方,水溶態で中性を示す飛灰については,Cd(OH)2として沈殿しなかった.以上の逐次抽出,pH依存性試験及びXAFS分析の結果はVisual MINTEQによる化学平衡モデル計算の結果と一致していた.
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