A case of unusual partial status epilepticus.
1985
全身性エリテマトーデス (SLE) の経過中に, 複雑部分発作と視覚発作からなる特異な部分発作重積状態を呈した1症例について報告した。患者は28歳女子。22歳時SLEと診断されてステロイド服薬を開始したが, 23, 24および25歳時にそれぞれ同様の複雑部分発作が生じている。今回の発作重積状態では, 発作出現様式と発作時脳波の検討から, 複雑部分発作は側頭葉, 視覚発作は後頭葉というそれぞれ異なった脳部位に起源をもつものと考えられた。SLEに伴う中枢神経障害によって生じた稀な部分発作重積状態で, ステロイド減量が誘発因子であることが推定された。
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