A CASE OF SPONTANEOUS SPLENIC RUPTURE IN A PATENT WITH CHRONIC DISSEMINATED INTRAVASCULAR COAGULATION (DIC) COMPLICATED BY A DISSECTING AORTIC ANEURYSM

2006 
症例は69歳の女性である.急性大動脈解離に対し上行大動脈置換術後,下行大動脈の残存解離および慢性DICのため外来通院中であった.特に誘因なく急激な腹痛が出現し,ショック状態で当院に搬送された.腹部CTで腹腔内出血と判断し同日緊急手術を行った.開腹時2,500mlの血性腹水を認め,脾下極部から持続性の出血がみられた.腹腔内をくまなく観察したが他に出血点はみられなかったため脾臓摘出術を施行した.病理学的所見および全身検索にて脾腫をきたすような基礎疾患はなく,また外傷の既往も認めなかったものの,慢性DICという凝固障害を有しており最終的に特発性脾臓破裂と診断した. 突然発症の腹痛を有する患者では,外傷のない場合でも脾臓破裂は鑑別診断にあげる必要があると考えられた.
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