A case of unilocular mucinous cystadenoma of the pancreas showing an interesting change by CT observation

2006 
症例は61歳,女性.肝右葉と膵尾部の嚢胞性病変について1992年から前医にて経過観察されていたが,肝嚢胞性病変の増大が著しく2005年手術目的に入院した.腹部超音波検査では,肝右葉と膵尾部に境界明瞭で,内部に隔壁様構造や隆起性病変を伴わない単房性嚢胞を認め,腹部CTでは両病変に壁肥厚や石灰化,壁外浸潤所見を認めなかった.これまでのCT画像を経時的に比較検討したところ,膵嚢胞性病変に関しては嚢胞径の増大に伴い,造影効果を認める明瞭な被膜の消失を認めた.以上より,典型的画像所見を欠くものの腫瘍性膵嚢胞である,粘液性嚢胞腫瘍を疑い,肝嚢胞開窓術と尾側膵切除術を施行した.病理組織学的には,異型性に乏しい粘液産生性の円柱上皮と卵巣様間質を認め,膵粘液性嚢胞腺腫と診断された.興味深い画像変化を示し,膵嚢胞性病変の鑑別診断を考える上で示唆に富む,単房性膵粘液性嚢胞腺腫の一例を経験したため報告する.
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