A case of ulcerative colitis complicated with acute pancreatitis.
1989
症例は, 19才の男子で全大腸炎型の潰瘍性大腸炎で,再燃寛解型であった.発症後3年に,仮性嚢胞を形成した急性膵炎の合併をみて,腹部超音波などでその経過観察をおこなった.文献的に明らかな膵炎を合併した報告は少ない,また原因にっいても不明である.今回自験例と既報例をみると,若年者発症の全大腸炎型潰瘍性大腸炎の活動期で,ステロイドを使用した時,膵炎の合併をみた例が多いという傾向があった.今後,潰瘍性大腸炎の患者で腹痛をみた時には,膵炎の合併も考慮する必要がある.
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