A Case of Post-splenectomy Splenosis at the Pancreatic Tail
2012
症例は57歳の男性で,17歳時に特発性血小板減少性紫斑病で脾臓摘出の既往がある.自覚症状はなく,健診で膵尾部腫瘤を指摘された.血液検査上,血小板数・腫瘍マーカー・ホルモン値の異常は認めなかった.腹部造影CTにて,膵尾部に早期から造影効果を伴う直径約2.5cmの球状の腫瘤を認めた.MRIでは,T1強調画像・T2強調画像・拡散強調画像のいずれにおいても腫瘤は低信号を示した.腫瘍内部に変性を伴う非機能性膵内分泌腫瘍と術前診断し膵尾部切除を施行した.切除標本の病理組織学的検査にて,腫瘤は膵尾部に接する脾症と診断した.組織内にヘモジデリンが豊富に沈着しており,これによりMRIのT2強調画像で著明な低信号,拡散強調画像にて低信号を呈したと考えられた.
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