A CASE OF METASTATIC APPENDICEAL TUMOR DERIVED FROM SMALL LUNG CELL CANCER TREATED BY LAPAROSCOPIC APPENDECTOMY

2010 
症例は72歳,男性.検診で胸部異常陰影を指摘され近医を受診,肺小細胞癌の診断にて治療目的に当センター紹介となった.PETにて左肺門部から縦隔リンパ節の他に,虫垂部にもFDGの高集積を認めた.腹部CTにて虫垂は壁肥厚を認め,その先端は嚢胞状に拡張しており,内腔の閉塞が疑われた.肺小細胞癌虫垂転移,原発性虫垂癌を鑑別診断として,穿孔の危険性を考慮し化学療法に先行して腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.術後病理検査にて肺小細胞癌虫垂転移と診断された.術後経過は良好に経過し,現在化学療法継続中である.肺小細胞癌虫垂転移は稀だが,本症例では術前に診断し無症状のうちに切除することが可能であったので文献的考察を加え報告する.
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