TWO CASES OF GIANT GIST OF THE OMENTUM

2004 
大網原発の巨大なGISTの2手術例を経験した.症例1は63歳男性.腹部腫瘤にて受診,入院中に腹腔内出血をきたし,緊急手術を施行した.腹腔内には播種を多数認めた.腫瘍は大網から発生し,周囲との癒着はなく,腫瘍右側に破裂部を認めた.大網を切除して腫瘍を摘出した.症例2は79歳女性.腹痛にて受診,右下腹部に腫瘤を認め,手術を施行した.大網と連続する巨大な腫瘤と,他にも小腫瘤があり,これらを摘出した.摘出標本の免疫染色では, c-kitがいずれも陽性で, GISTと診断した. Ki-67染色はいずれも陽性で,増殖力の高さをうかがわせた.実際, 2例とも開腹時に腹腔内転移を認めた. GISTの治療として,最近グリベックによる化学療法が行われるが,副作用・長期投与の点でまだ安全性が確立していない. GISTが,巨大化しても周囲への浸潤が少ない腫瘍であるため,可能であれば手術的切除が望ましいと思われる.
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