全身用立型UVA照射装置(M-DMR-TS型デルマレイ)の概要と, これを用いた外用PUVA療法

1989 
全身用立型UVA照射装置(M-DMR-TS型デルマレイ)の特性をのべ, かつ外用PUVA治療での有用性をしらべた。本装置の特徴を以下にあげる。(1)1回の照射で全身の照射ができる。(2)照射率が従来の装置に比べて高い。したがつて全身の照射に要する治療時間を大きく短縮することができる。また(3)分光放射束は305∼440nmに分布し, 352nmにピークをもつ。(4)体表面各部位の照射率は比較的均一に分布する。(5)装置内の温度上昇が強い。本装置を使つて尋常性乾癬および他の全身性皮膚疾患を外用PUVAで治療した。乾癬に対する治療成績は, 治療30回PUVA単独療法で著効以上が13/23例(56.5%)およびエトレチネート·PUVA併用療法で12/19例(63.2%)であつた。そのほかPUVA15回で著効以上の例は成人型アトピー性皮膚炎の5/7例(71.4%), 滴状類乾癬で3/3例(100%)および斑状類乾癬で1/2例(50%)であつた。これら54例の治療中, 本装置が原因と思われる副作用あるいは事故は1件もなく, その安全性は高く評価できた。
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