A Clinicopathologic and Immunohistochemical Study of 14 Cases of Endobronchial Leiomyoma

2012 
目的.気管支型平滑筋腫の臨床病理学的な特徴を明らかにするために多数例を用いて検討した.対象と方法.1979年から2010年までに病理診断された気管支型平滑筋腫14例を用いて臨床病理学的,免疫組織化学的に検討した.結果.年齢は31~80歳(平均52.7歳),性別は男性9例,女性5例.症状は咳,痰が多く,胸部X線写真で4例に閉塞性肺炎,胸部CT写真で3例に腫瘤陰影を認めた.腫瘍の発生部位は大部分が葉気管支までにみられ,腫瘍の大きさは2~20 mm(平均6.5 mm)であった.気管支鏡検査では気管支内に表面平滑なポリープ状ないし小型の腫瘤を認め,生検組織にて13例で気管支型平滑筋腫と病理診断ができた.組織学的に,気管支上皮下に異型のない紡錐形細胞が束状ないし交錯して増殖していた.免疫組織化学的に,腫瘍細胞はα-SMA,デスミン,カルデスモン,HHF35に陽性を示し,エストロゲンとプロゲステロンレセプターは陰性で,MIB-1陽性率は平均0.3%であった.治療は肺全摘術1例,肺葉切除術2例,レーザー照射3例,鉗子摘除が8例に施行され,予後は良好で全例再発を認めなかった.結論.気管支型平滑筋腫では気管支鏡検査による腫瘍の早期発見が重要であり,本腫瘍の病理診断には免疫染色が有用である.
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