古典を主体的に読むための指導法の研究IV : 「推論する」活動を取り入れた漢文指導の実践

2015 
本研究の目的は,漢文学習に推論する活動を取り入れることが,学習への関心・意欲を高めるのに効果的であるか,また,漢語の構成を理解することが漢文を訓読する際に有効にはたらき,情景理解にかかる内容理解を促すことに繋がるか,という2点について検証することである。示された白文を読む際に,「推論する」学習活動を行わせることで,生徒は作者の心情や行動を自分の言葉で自由に表現しようとする意欲の高まりが見られた。また,単元のはじめに漢語と和語の構成の違いを理解する学習を取り入れることで,意味だけではなく,はたらきに目を向けて漢字を読もうとするようになり,漢文を訓読する際に語と語の繋がりを意識し,情景の理解を助けることに繋げることができた。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []